「青色申告」で節税できるとか青色申告がいいとか
聞くんだけど、イマイチちゃんとわかってないんだよな…
たしかサラリ―マンの副業に「青色申告」は関係あるんだよね?
この記事では、サラリーマンだからこそ、使うべき青色申告のメリットについて解説します。
「これから副業を始めようかな」って方は絶対に知っておくべき内容です。
結論、青色申告をすることで、
- 副業で月5万円稼ぎ、青色申告をすると、今後の働き方を変える第一歩になる
- 最低でも年間約10万円の節税ができる
2022年もあと少しですが
「2023年の目標はまだ決まってないよ~」
って方は、いかがでしょうか?
「副業で月5万円稼ぐ・青色申告をする」
経験値と収入アップ!一石二鳥ですね(^^)
副業初心者向けで、「いきなりはハードル高そう」な部分は敢えて省略してます。
少しでもお役にたてればうれしいです(^^)
それではみていきましょう!
青色申告とは?
青色申告とは、確定申告の一種です。
そもそも確定申告がイマイチよくわかってないんだよな…
以下、フリーランスの場合の確定申告の概要です。
- 確定申告=(一般的に)所得税を自分で計算して税務署に申告すること
- 確定申告をすることで、住民税が決まる
自分で計算しないといけないのが大変そうだね…
で、青色申告っていうのは?
確定申告は4種類あります。
種類 | 事前の届け出 | 控除 | 手間 |
---|---|---|---|
白色申告 | 必要なし | 0円 | 帳簿が簡単 |
青色申告 | 必要あり | 10万円 | 帳簿が簡単 |
青色申告 | 必要あり | 55万円 | 帳簿が大変 |
青色申告 | 必要あり | 65万円 | 帳簿&電子申告が大変 |
帳簿と電子申告が面倒でも、
青色申告(65万円控除)一択ですね!
節税の破壊力と簿記の経験値もアップ!
専業サラリ―マンが使いやすい青色申告のメリット2つ
副業初心者向けなので、今回はメリット2つに絞っています。
青色申告特別控除65万円
結論、4種類の中で青色申告特別控除65万円がいいかと。
なぜなら、理由は下記のとおり。
- 節税の破壊力が抜群だから
- 実際にお金が減らないから
具体的にどれくらい、節税できるの?
最低税率(所得税5%、住民税10%)でも、65万円×15%=97,500円の節税
たしかに結構、お得だね。
あと、実際にお金が減らないっていうのは?
はい。少し余談ですが、フリーランスの場合、カフェ代や飲み代とかも仕事に関わるなら、経費になるんです。その分、税金が安くなるんです。
たしかに節税にはなりますが、カフェ代や飲み代は実際にはお金は減ってますよね?
青色申告65万円の控除は実際にお金は使ってない=お金が減っていない
帳簿や電子申告が少し大変でも、しっかり節税できて、お金も一切減っていない、のが大きなメリットです。
10万円以上の高額な経費を1年で経費にできる
たしか減価償却っていうんだっけ?
なんかFP試験のときに出たような…
パソコンとかを買っても、何年かに分けて経費にしないといけないんだよね?
そうなんです!
普通は10万円以上の高額なモノは、何年間に分けて経費にしないといけないんですが。
青色申告なら30万円未満までは1年で経費にできる
へぇ~!
ってことは、MacBook Airとかも1年で経費になるの?
そういうことです!
事業で収入がある程度できたら、色々揃えたいですよね(^^)
その他、下記のメリットもありますが、すぐには使いにくそうかと。
- 家族に給料を払って経費にできる
- 赤字を繰り越せる
もし、気になればググってみてください。
サラリーマンは青色申告できるの?【結論、できますがちゃんと理解が必要】
青色申告のメリットは、だいたいわかったよ。
ただ、そもそもサラリーマンは青色申告できるんだよね?
結論、可能です。ただし、前提で副業所得が事業所得とみなされないといけないんです。
事業所得ではない場合は、どの所得になるの?
雑所得です。事業所得なのか、雑所得なのか、がめちゃくちゃ大事なんです!
副業所得は事業所得?雑所得?
副業所得は、下記のいずれかです。
- 事業所得(メリット①青色申告が使える、メリット②損益通算ができる)
- 雑所得(メリットなし)
損益通算って何だっけ…?
例えば、サラリーマンの年収が600万です。
副業で赤字が100万円です。
損益通算すると、所得が500万円になって税金も少なくなった!って感じです(^^)
事業所得か雑所得の判断は?
事業所得だと、青色申告が使える、損益通算ができるのはわかったよ。
でも、事業所得か雑所得かは何を基準に判断するの?
結論、前提は下記のとおり。
- 社会通念上、事業である
- 帳簿の保存
そのうえで、社会通念上事業であり、帳簿の保存をしていても、下記なら雑所得の可能性があるんです。
- 副業収入が3年間、本業収入の10%未満
- 副業収入が3年間、赤字でも解消する取り組みがない
正直、ちょっとよくわからないですよね。
1つ覚えておきたいのが、前提で事業所得か、雑所得かの基準はかなり曖昧!
ってことなんです。
ちなみに、社会通念上の事業所得の判断は、下記①~⑥の総合判定とのことです。
- 営利性・有償性の有無
- 継続性・反復性の有無
- 自己の危険と計算における企画遂行性の有無
- その取引に費した精神的あるいは肉体的労力の程度
- 人的・物的設備の有無、その取引の目的
- その者の職歴・社会的地位・生活状況
曖昧過ぎるし、わかりにくすぎでしょ…
多分、このルールをみて、わかりやすいルールだなぁ!
なんて人はまずいないですよね笑
あまり深く考えても仕方ないんで、僕は、もしブログで収入がでたら「ちゃんとした事業所得です!」って税務署に申告しようと思ってます(^^)
自分のやってることが堂々と事業だと言えるかどうかが
大事なんだね。
あと、帳簿は絶対にいるんだよね?
簿記の知識とかないから億劫だな…
結論、繰り返しにはなりますが、帳簿は必須です。
なぜなら、帳簿がない=雑所得になるので。
今は、会計ソフトが便利で、最悪、簿記の知識がなくてもOKです。
なるほど、会計ソフトを使うんだね。あと、
「副業収入が3年間、本業の10%未満」
「副業収入が3年間、赤字でも解消する取り組みがない」
これはどういうこと?
たとえ帳簿があっても、例えば年収600万円のサラリーマンが、下記なら雑所得の可能性ありです。
- 過去3年の副業収入が年60万円未満
- 過去3年間ずっと赤字で、今後も赤字を解消しようとしてない
まとめると、まず「副業収入で月に5万円稼ぐ」を目標にするのがいいんじゃないかと思います(^^)
そして、青色申告すると攻撃力も防御力もアップですね!
青色申告の申請はどうするの?
副業で青色申告ができるのはわかったんだけど、
実際、どうやってやるの?
なんか面倒な手続きがあるんじゃないの?
結論、青色申告をするためには、下記の書類を両方を税務署に提出しないといけません。
- 開業届
- 青色申告承認申請書
開業届?
青色申告承認申請書?
なんか聞いただけで、難しそうだな…
結論、そこまで難しくありません。開業届も、青色申告承認申請書も
- 国税庁のHPからダウンロード可能
- 最悪、税務署に行って書類をもらい、その場で教えてもらえばOK
管轄税務署は「〇〇市 管轄税務署」でググればOK。
なるほど…
最悪は、直接行って聞けばいいのね。
ちなみにいつ出せばいいの?
- 開業届を出してから2カ月以内
- その年の1月1日~3月15日まで
もし、期限を過ぎると、来年からになるので注意です。
開業届を出すときに、一緒にだすといいかと思います。
ほかに気をつけることはないの?
複式簿記を絶対に選択すること(※複式簿記にしないと65万円、55万円控除が受けれない!)
やっぱり簿記の勉強もした方がいいのなぁ…
簿記の知識があるに越したことがないですが、正直、なかなか時間がないですよね?
ここは少しお金を払ってでも、会計ソフトを使うことをおススメします。
開業届って副業したら、すぐ出さないといけないの?
結論、開業届を出すタイミングは副業の収入が出たらでOK!
開業届を出さないと、罰則があるかといえば答えはNOです。もちろん、出すべきですが。
そうなんだ。じゃあ、まずは副業で稼げることが大事ってことね。
ちなみに、開業届を出して、会社に副業はバレないの?
開業届を出しても、会社にはバレない
税務署に開業届を出したところで、税務署が会社に言うことはありません(^^)
気をつけるべきは住民税。
1番のバレるリスクは住民税(住民税決定通知書が会社に届くので)
結論、下記の2つをしておけば、まずバレないかと。
- 確定申告書の住民税の徴収方法の欄に自分で納付をチェック
- 4月~5月頃に自分が住んでいる区役所や市役所に電話で「副業分と分けて」発送してくださいと念押しで言う
2つ目の電話で伝えるのは、アナログですが役所の人といえども、人的エラーもあるかも。
念には念を。やっておくべきかなと思います(^^)
まとめ
今回の記事のまとめです。
専業サラリーマンはまず下記3つを実践していきましょう!
- まずは目標で副業収入月5万円を稼ぐ(稼ぐスキルを身につけていく)→サラリーマン年収の10%以上
- 帳簿をつける(会計ソフトもありますが、できれば簿記のスキルも身につけると、より役立つ)→事業所得と堂々とできるように
- 青色申告65万円控除を使う→今後の働き方を変える第一歩へ
2023年を有意義な1年にするため、できるだけ早く行動していきましょう!
今後のご参考になればうれしいです(^^)